用語解説
SS400とは一般構造用の鉄鋼材です。SSというのは「Steel Structure」の頭文字をとってSSとなっています。数字の400は、この材料で保証されなくてはならない最低のひっぱり強さをMPa(N/mm²)で表記しています。規格としては、引張強さが400~510N/mm2のものをSS400と呼びます。
特徴は安くて市場によく出回っている材料で板材、棒材ともに入手しやすいため多くの分野で使われており、鋼で気になる炭素量はJIS規格には規定がありません。0.15%~0.2%以下のものが多いため低炭素鋼といえます。良い点はSS400は熱処理で硬度を上げることはできませんが、SS400はSS材の中では溶接性に優れております。ただし板厚が厚くなればその限りではありません。またそのまま構造材や部品として使える加工性のよさや、多岐に渡る用途に耐えられる汎用性の高さも優れております。
デメリットでは高い硬度や耐摩耗性が求められる摺動部位(軸に対する軸受け部など、擦れながら滑り合う部分)に使うのには不向きです。そうした硬さが必要な場面では、炭素鋼であるS45Cを用いた方がよいと思います。
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