Before (改善前)
部品の長寿命化のため、ステンレス非磁性体の部品において材質全体の硬度を上げたいという要望があることがあります。耐久性が非常に重要な部品のため、部品表面だけでなく内部にも硬度が欲しいというケースです。表面だけの硬度上昇ならばステンレス材に対してのタフトライド処理等の窒化処理がありますが、SUS部品の内部まで全体の硬度を上げることはできません。
V
After (改善後)
このような場合、非磁性の材質HPM75を選択することで部品全体に渡って硬度を上げることができます。HPMに対して時効硬化処理を施すことで、非磁性を保ちながら全体に渡ってHRC40程度の硬度を得ることができます。結果、ステンレス材からHPMへの材質変更により強度アップを実現することができます。